ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台湾歴代総統夫人、バービー人形になってお目見え


ニュース 社会 作成日:2009年2月26日_記事番号:T00013636

台湾歴代総統夫人、バービー人形になってお目見え

 
 バービーといえば、1959年の発売以来、半世紀にわたり世界中で愛されている着せ替え人形だ。そのバービーが3月9日に50歳の誕生日を迎えるのを記念し、台湾の歴代ファーストレディー5人が、バービー人形になってお目見えした。

 実は、米玩具メーカー、マテル社のバービーは、かつて台北県泰山郷の「美寧工場」で製造されていた。まだ台湾の人件費が安かった67~87年のことだ。工場で働く労働者は3,000人にも上り、泰山郷の住民はバービーのおかげで育ったといっても過言ではない。

 泰山郷は2年前、バービーの故郷再現を目指し、地元のボランティア主婦で組織する「美寧工坊」を設立。マテル社から人形本体を購入し、顧客からの注文に応じたバービー人形を制作している。

 今回作られた歴代ファーストレディーのバービー人形は、美寧工坊のボランティア主婦たちが80時間を費やし、各人のファッションを十分に研究したうえで完成させた。

 蒋介石のスポークスマンとして活躍した宋美齢(夫・蒋介石、総統任期48~75年)は、71年の国慶節(建国記念日)式典で着用した軍服風にアレンジされたチャイナドレス姿。

 最も寡黙なファーストレディーと言われる蒋方良(蒋経国、78~88年)は、巻き髪と裾広がりのワンピースでヨーロッパ風の優雅さを強調。

 曽文恵(李登輝、88~00年)は、高貴さの漂うパンツスーツに長いマフラー。

 呉淑珍(陳水扁、00~08年)は、淡いピンク色のパンツスーツ。車イスは83歳のベテラン職人、張雲林さんが2日間がかりで完成させた。

 クールなイメージの現総統夫人、周美青(馬英九、08年~現在)は、トレードマークのジーンズ姿。固い素材のジーンズでミニサイズの衣装を縫い上げるのは大変だったとか。

 同工坊によると、5体のうち制作難度が最も高かったのは、呉淑珍夫人のバービー人形。さらに本物のアクセサリーで着飾る予定だが、まだ宝飾業者のスポンサーが見つかっていない。なんとか6月の公開展示に間に合わせたいところだという。