ノートパソコン（ノートＰＣ）受託生産大手の仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）の昨年売上高は、前年比5.2％減の4,049億9,300万台湾元（約１兆1,270億円）、純利益は前年比８％減の126億3,900万元と、近年では最低水準の業績となった。26日付工商時報などが伝えた。
同社は、製品ラインナップがビジネスユースに集中していたため、金融危機による打撃が大きかったとしている。また、低価格ノートパソコン（ネットブック）市場への積極参入は第４四半期からで、ブームに乗り遅れたことも減収・減益の原因だと説明した。
今年第１四半期は、宏碁（エイサー）のネットブック、Aspire One（アスパイア・ワン）新機種（10インチ）の好調な出荷が見込めることにより、通期の出荷台数は580万～620万台、第２四半期はさらに15％の成長を見込んでいる。
陳総経理はまた、今年通年の予想出荷台数を、最大手の広達電脳（クアンタ・コンピュータ）の3,650万台に迫る3,200万～3,500万台としたことについて、「大風呂敷だと言われるが、控えめに見積もった数字だ」と自信をのぞかせた。
