ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

新光金控、資産売却で財務健全性維持


ニュース 金融 作成日:2009年2月27日_記事番号:T00013677

新光金控、資産売却で財務健全性維持

 
 新光金融控股の許澎総経理は26日、低金利時代を向かえ保険業の利ざやが縮小していることを受け、今年は資産売却で財務健全性の維持に努めていく意向を示した。27日付工商時報が伝えた。

 新光金控は利ざや縮小を反映し、08年は210億台湾元(約590億円)の赤字を計上した。許総経理は、投資収益、死差損益(商品設計上の死亡率と、実際の死亡率との差)、費差損益(業務費用の予算と実際にかかった費用の差)で赤字を補えない場合には、手持ちの株式、債券、不動産の売却に踏み切る考えを示した。

 このうち、不動産売却が資産売却の柱となる見通しだ。同社の投資不動産の賃貸料収益は金利低下の影響を受けず、3.5%以上を確保している上、過去に投資した不動産は現在売却しても帳簿上で利益を計上できることが理由だ。

 新光人寿保険は昨年、197億元の赤字を記録した。多数債権プール型資産担保証券(CDO)や債券担保証券(CBO)の評価損、投資損失で68億元、為替ヘッジ費用で125億5,000万元を計上したのに対し、投資収益は前年の約半分の216億元にとどまったことが理由。