製紙大手の永豊餘集団は３日、パッケージデザイン会社の米ジュピター・グループを買収し、４月にも同社の国際マーケティング・デザイン部門と統合、新会社「ＹＦＹジュピター」を設立すると発表した。４日付経済日報が伝えた。
ジュピターの2008年売上高は3,400万米ドルで、米３位だが、１月に破産申請した最大手スマーフィット・ストーンの顧客を引き継いでいるため、今年は業務量の５割成長を見込んでいる。
永豊餘はパッケージデザインの国際市場に商機を見込み、05年にジュピターに35％出資、昨年から新会社設立の検討に入っていた。新会社への出資比率は８割に達する。拠点や従業員も含め、ジュピターの資産をそのまま活用する予定だ。
ジュピターの顧客はウォルマートやＫマート、シアーズなど小売大手を中心に、欧米からアジアまで広範囲にわたっている。
何寿川・永豊餘総裁は、今後は海外企業との提携を成長の軸に据える考えを表明している。同社は昨年10月にも日本製紙グループの出資を受け入れ戦略提携を結んだばかり。
