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TSMCがQ1予測を上方修正、損益均衡の回復も【表】


ニュース 電子 作成日:2009年3月11日_記事番号:T00013962

TSMCがQ1予測を上方修正、損益均衡の回復も【表】

 
 台湾積体電路製造(TSMC)は10日、従来予測を全面的に上方修正した第1四半期の業績見通しを発表した。前期比46~50%減の320億~350億台湾元としていた同期売上高は、同41~44%減の360億~380億元(約1,027億~1,084億円)に修正。特に注目を集めたのは利益率で、粗利益率は1~5%から14~16%へ、営業利益率はマイナス15~マイナス19%から、マイナス2~0%へと修正、通期では市場予測を上回り損益均衡も期待できるとの予測が示された。11日付経済日報などが伝えた。
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 何麗梅財務長によると今回の上方修正は、台湾元安による為替差益と中国からの緊急受注によるものだという。同社は生産能力利用率が40%以下から50%前後に向上し、損益均衡ラインとされる45%を突破するまでに改善されたもようだ。また、市場では米アルテラやクアルコムなどの顧客が同じく同期財務予測を上方修正したことも要因とみている。

 TSMCの2月売上高は前月比7.2%減の121億7,600万元で、1~2月累計では前年同期比58.1%減の235億200万元となった。同社の予測から試算すると3月の売上高は107億~126億9,000万元となり、最高で前月比4.2%増となる見込みだ。