ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

亜洲化学、創業者一族が経営から撤退


ニュース 石油・化学 作成日:2009年3月12日_記事番号:T00013981

亜洲化学、創業者一族が経営から撤退

 
 ビニールテープ大手の亜洲化学(エーケム・テクノロジー)は11日、臨時株主総会を開いて董事および監察人の改選を行った結果、董事5人全員が葉斯応・現董事長の関係者で占められ、創業者の衣一族は経営から撤退することになった。12日付経済日報が報じた。

 亜洲化学は、蒋介石元総統の専用機の機長を務めた衣復恩将軍が創業し、その後、息子と娘の衣治凡、衣淑凡両氏に経営を譲った。妹の衣淑凡氏が董事として実質的に経営を主導していたが、兄の衣治凡氏は「市場派」と呼ばれる社内勢力と結んで妹を追放。しかし、昨年からの大型不況で経営が下向きになったことを機に「市場派」が経営権の全面掌握を目論み、今回、衣家の勢力を董事会から一掃した。

 前副董事長である衣治凡氏は株主として臨時株主総会に出席し、総会の合法性に疑義があると発言したが、董事の改選は予定通り行われた。結果に対しては「持ち株比率が及ばないため受け入れる」と語った。

 亜洲化学は2月下旬に経営をめぐる内紛が世間に明らかになり、この間、同業の炎洲が株式の13%を取得している。