米経済誌フォーブスが発表した最新の世界長者番付によると、台湾一の富豪は富邦銀行や台湾大哥大（タイワン・モバイル）を傘下に持つ富邦集団の蔡万才総裁（183位）で、資産は1,138億5,000万台湾元（約3,233億円）に上る。13日付蘋果日報が伝えた。
フォーブスの長者番付は資産10億米ドル以上の資産家を対象としたもので、台湾からは蔡万才総裁のほか▽旺旺控股・蔡衍明董事長、246位（資産897億元）▽鴻海集団・郭台銘董事長、334位（同690億元）▽広達集団・林百里董事長、450位（同552億元）▽聯邦建設・林栄三董事長、701位（同345億元）──がランクインした。
郭台銘・鴻海董事長は、金融危機や株価の下落により、資産が昨年に比べ資産が1,414億5,000万元減と大きく目減りし、順位も160位から急落した。また、昨年台湾１位だった国泰金融控股の蔡宏図董事長は前年の120位から圏外に姿を消した。昨年死去した台塑集団（台湾プラスチックグループ）創業者の王永慶氏（前年178位）一族は、現在遺産配分の調査中として名前が挙がらなかった。
