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作成日:2009年3月13日_記事番号:T00014007
福建省、台北との直航高速フェリーを計画か
中国・福建省が、台北との間に直航高速フェリーを就航させる「海峡快捷走廊」計画を進めているようだ。13日付聯合報によると、台北港または基隆港と福建省を結ぶ航路について、同省福州市所管の長楽市および福清市が福建側発着地に名乗りを上げている。
聯合報によると台北~福建間に就航するのは、福建省が中心となり8,500万ユーロを投じて購入した「海峡協和号」(1万500トン)で、全長112メートル、積載容量は旅客1,200人および貨物1,000トン、最高速度は42ノット。車両と同時の乗船も可能なようだ。
同計画を受け長楽市は、同市南澳港区または松下港区に埠頭(ふとう)を設置したい考えで、台北~長楽間の運賃は片道500人民元(約7,200円)、所要時間は2時間半程度となるとしている。一方福清市も5月までに5,000万人民元をかけて福州新港江陰港区に貨客フェリー用埠頭を建設する予定だとしている。
これに対し、中国との直航フェリー「小三通」を実施する馬祖選出の曹而忠立法委員は「台北港には客運設備がないため、基隆港への就航が考えられるが、まだ正式な申請はなく、5月就航の可能性は少ない」との見方を示している。また、馬祖の港湾整備や商機確保のため、馬祖を中継させるべきだとも指摘した。