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中国車の台湾市場進出、低価格に警戒感


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2009年3月13日_記事番号:T00014021

中国車の台湾市場進出、低価格に警戒感

 
 中国最大手自動車メーカー、奇瑞汽車の自動車が今年第4四半期以降に台湾市場にノックダウン生産で導入される見通しとなっているが、13日付自由時報は、中国ブランド車の価格は台湾の同タイプの国産車と比較して3~5割安くなると予想される一方で、衝撃耐性が弱いなど安全面に懸念があるとして、市場への浸透に警戒感を示した。
 
 奇瑞汽車の自動車は、太子汽車工業傘下の勝栄汽車が導入を計画しており、早ければ今年末から来年初頭にかけて最初のモデルが発表される。台湾では国瑞汽車の「アルティス」1,800cc型の希望小売価格が60万~68万台湾元(約170万~193万円)だが、奇瑞の同タイプモデルの「A3」は、台湾での販売価格は45万元前後になると推測される。仮に入門モデルの「QQ3」が導入された場合、価格は30万元以下になる可能性が高い。
 
 こうした低価格は武器ではあるが、奇瑞車は、最大の輸出先であるロシアの自動車雑誌が実施した衝撃耐性テストで非常に低い数値が出るなど、安全性に懸念があるという。これに関連して自由時報は「中国車は小さなトラブルが非常に多い」という消費者文教基金会(消基会)による注意呼び掛けや、「燃費、騒音や排ガス、安全で台湾の基準をクリアしない限り販売を許可しない」という、交通部や行政院環境保護署の声を紹介している。