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苗栗県の立委補選、国民党候補が無所属に敗北


ニュース 政治 作成日:2009年3月16日_記事番号:T00014036

苗栗県の立委補選、国民党候補が無所属に敗北

 
 昨年1月の立法委員選挙の苗栗県第1選挙区で、当選した李乙廷氏(国民党)が票の買収により裁判所から当選無効の判決を下されたことを受けた補欠選挙が14日行われ、李氏の妻で国民党公認の陳鑾英候補が、同党から除名処分を受けて無所属で立候補した竹南鎮長の康世儒候補に1,600票の僅差で敗北した。国民党候補が地方選挙で敗れたのは同党の政権復帰後初めてで、年末の地方選挙への影響が取り沙汰されている。15日付蘋果日報などが報じた。
 
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当選した康候補(中央)。劉政鴻苗栗県長の再選に影を落とす可能性も指摘されている(16日=中央社)  
 
 康候補は選挙区の8郷鎮のうち、6郷鎮で陳候補の得票を下回ったが、竹南鎮で陳候補に1万3,000票余りの差をつけ逆転した。最終得票数は、▽康候補、4万1,696票▽陳候補、4万96票──。勝因については、選挙違反を犯した李氏が妻を代わりに立候補させたことが有権者の反感を買ったこと、および独自候補の擁立を断念した民進党が康候補の支持に回ったことが指摘されている。

 選挙結果について国民党の立法委員や学者からは「国民党を中心とした泛藍陣営支持層の国民党に対する不満の表れであり、年末の県市長選への警鐘だ」という分析が出ている。民進党側からは「2週間後に行われる台北市大安区の補欠選挙のカンフル剤になった」という声も聞かれた。