太子汽車集団傘下の勝栄汽車は13日、中国自動車大手の奇瑞汽車（チェリー）との提携関係を強化し、台湾に共同で工場を新設する計画を明らかにした。投資額は150億台湾元（約428億円）を見込み、双方の独自ブランドによる乗用車生産を目指す。14日付経済日報が伝えた。
新工場は太子汽車台中大肚工場を買収する形で設置され、奇瑞汽車の台湾での組み立て、研究開発（Ｒ＆Ｄ）拠点となるほか、排気量1,400cc以下の小型車３モデル、商用車１モデルの共同開発が進められる。
勝栄汽車の連佩斌執行長は「不景気の中でも経済的な製品は伸びが期待できる。奇瑞汽車との技術提携で、価格40万元以下の小型車で市場拡大を目指すことにした」と述べた。
