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故宮博物院南部分院、「花卉博物館」に格下げ


ニュース 社会 作成日:2009年3月20日_記事番号:T00014165

故宮博物院南部分院、「花卉博物館」に格下げ

 
 民進党政権が嘉義県太保市に建設を決めた国立故宮博物院南部分院について、周功鑫・故宮博物院長は19日、南部分院を「花卉(かき)文化博物館」とする方向で計画していることを明らかにした。当初構想を事実上「格下げ」した形で、嘉義県側は強く反発している。20日付聯合報が伝えた。 

 南部分院は当初、アジア文化を軸とする展示を行う計画だったが、先月末に曽志朗・行政院政務委員らが見直し協議を行い、花卉関連の展示を主軸とすることを決めた。完成は2011年で、12年の一部開館を目指すという。

 蘇俊賓・行政院新聞局長は、「南部分院という名称は維持し、さらに多くの予算を投入したい」と説明したが、展示内容からみて、故宮博物院の分院とは名ばかりの存在となる可能性が高い。

 南部分院建設構想をめぐっては、工事管理会社との契約解除に伴う訴訟が係争中なのに加え、国民党政権発足後は予算がことごとく削減された上、建設構想が二転三転し、着工のめどさえ立たない状況となっている。

 野党民進党は反発を強めており、地元嘉義県の陳明文県長は「国民党の嘉義破壊計画の一環だ」と批判。張花冠立法委員も最近問題となっている郭冠英・行政院新聞局トロント弁事処新聞組長の問題発言になぞらえて、「高級外省人が南部の低級な田舎者を見下した行為だ」と反発した。