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総統府金庫番、「陳総統退任後に明細作成」


ニュース 政治 作成日:2009年3月20日_記事番号:T00014167

総統府金庫番、「陳総統退任後に明細作成」

 
 陳水扁前総統をめぐるマネーロンダリング(資金洗浄)事件の裁判で、総統府元会計担当者の陳鎮慧被告は20日、台北地方法院で対質尋問に臨み、陳水扁被告らが国務機密費を使って進めたと主張する「6大機密外交」について、陳水扁被告の意に沿った機密費の支出明細を陳水扁被告の総統退任後に作成したと主張した。20日付中国時報が伝えた。
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出廷する陳鎮慧被告。法廷では呉被告の公私混同を強く批判した。事件に巻き込まれた苦しさに一度は友人に自殺をほのめかしたこともあったという(19日=中央社)
 
 陳鎮慧被告は「陳水扁被告が退任後に自ら草稿を持ってきて、機密費の支出明細に含めるよう指示を受けた」と述べた。事実とすれば、陳水扁被告や呉淑珍被告らが機密費は全て公的な目的で使ったとの主張に疑義が生じる。

 陳鎮慧被告はまた、馬永成(元総統府秘書長)、林徳訓(陳前総統事務室主任)両被告から、「数百万から多いときには数千万台湾元」を現金で総統府から総統官邸へと運び、呉淑珍被告に手渡すよう指示されたと語った。また、2回の総統選の選挙資金の余りは、銀行の貸し金庫に保管されており、金額がいくらあるかは分からないと指摘した。

 陳鎮慧被告はこのほか、2005年以前の国務機密費支出記録を破棄するよう、林徳訓被告から指示を受けたが、密かにUSBメモリーに保管していたと語った。