ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

第1回ECFAフォーラム、反対の声相次ぐ


ニュース その他分野 作成日:2009年3月20日_記事番号:T00014169

第1回ECFAフォーラム、反対の声相次ぐ

 
 政府が中国との間で締結を目指す両岸経済協力枠組み協議(ECFA)について19日午後、経済部による説明や各業界からの意見聴取を目的としたフォーラム、「ECFA溝通研討会」が初めて開催された。ただ、締結支持を表明している石油・化学、紡織業界の有力者が参加せず、ECFA締結による打撃が懸念される製靴、家具、陶器、寝具業者などからは、疑問や反対の声が相次いだ。20日付自由時報が報じた。

 今回のフォーラムは、尹啓銘経済部長の説明が時間を超過して1時間近くにおよび、陳昭義工業局長も補足説明に20分を費やしたため、政府と業界代表者との「溝通(コミュニケーション)」時間は40分にすぎなかった。自由時報では、今回のフォーラムは経済部による「ECFA説明会」および「宣伝会」に終始し、意図的に業者の発言時間が抑えられたと批判した。

 ただ、発言に立った9人の業界代表者のうち、ECFA締結への支持を表明したのは機械、プラスチック化学の同業者団体代表のみで、ほかの7人からは「低価格の中国製品流入が深刻化し、給与水準も低下する」などの懸念が示され、場内は締結反対の声に包まれたという。

 一方、与党国民党寄りの聯合報では「会場は温和な雰囲気で、場外から『台湾を売るな』などの抗議の声が聞かれたにとどまった」と報じている。