中国鋼鉄（ＣＳＣ）は６月に鉄鋼製品の域内オファー価格を１トン当たり約50米ドル値下げするとの観測が出ているが、張家祝董事長は19日、「６月の価格は４月に検討するが、需要を刺激できないのであれば値下げをする意味はない」と発言し、値下げを行わない意向を示唆した。20日付工商時報が報じた。
張董事長は、国際鉄鋼価格は第２四半期が谷底で、各メーカーの減産が功を奏し、第３四半期に市場が好転するとの予測も明らかにした。同社の在庫は第２四半期に消化できるという見通しも示した。
同社はまた、４月中旬から２～３カ月にわたり、高炉の大規模な保守作業を実施する計画だ。同期間の鋼材の減産量は約40万トン以上となり、在庫や事前に準備した製品で出荷に対応する。
