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プロモスの社債買い取り、目標を達成


ニュース 電子 作成日:2009年3月23日_記事番号:T00014221

プロモスの社債買い取り、目標を達成

 
 財政危機に陥っている中堅DRAMメーカー、茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)が、債務不履行に陥った総額112億台湾元(約318億円)の海外転換社債(ECB)の公開買い付けを実施し、締め切り期日の21日までに買い付け成立条件の79%を超える社債保有者が受け入れを表明したもようだ。公開買い付けの結果は23日の株式取引終了後に発表される。23日付蘋果日報が伝えた。

 これを受け、同社の債権銀行は27日にも相次いで取締役会を開き、融資条件の見直しを行った上で、今月中にも30億元の追加融資が実施される見通しだ。同社株価も公開買い付けが成立する見通しとなったことから、先週半ばから急反発した。

 公開買い付けに応じた社債保有者は債権の少なくとも20%を回収できる。公開買い付けが成立すれば、債権銀行も保有する社債(発行規模の12%)の償還要求を撤回する見通しで、社債償還問題による同社の財務危機は回避されることになる。今後は経営正常化を図り、当局主導のDRAM業界再編で設立される台湾半導体(TMC)にいかに参加していくかが課題となる。