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「高級外省人」発言の郭冠英氏、免職処分に


ニュース 社会 作成日:2009年3月24日_記事番号:T00014226

「高級外省人」発言の郭冠英氏、免職処分に

 
 行政院新聞局の郭冠英・駐トロント新聞組長(広報部長)が23日、ペンネームを使って台湾を侮辱する文章を発表していたとして免職処分を受けた。台湾各メディアが一斉に報じた。

 郭組長は「范蘭欽」(「范蘭」は国民党を中心とする外省人系政党を示す「泛藍」と発音が近い)というペンネームを使用し、自分を「高級な外省人」と呼んだり、本省人を指して「台巴子(台湾のいなか者)」という蔑称(べっしょう)を用いるなど、台湾や本省人に対し差別的な論調を張ったとして、激しい非難を浴びていた。このため、新聞局は「不適切な発言があった」として、郭組長を公務員考課法に基づき免職とすることで、事態の収拾を図った。

 郭組長は同日午前、自分が「范蘭欽」で大半の文章を自ら書いたことを認めた。しかし、「自分が范蘭欽であることを認めれば、言論の自由が破壊される。匿名で発表した文章は言論の自由が保障されるのが基本であり、身分は明らかにされるべきではない」と主張。一連の騒動に対する謝罪の言葉はなく、野党民進党や世論による風当たりは当面弱まりそうもない。