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作成日:2009年3月24日_記事番号:T00014228
2月の小売業売上高、9カ月連続マイナス
経済部統計処が23日発表した2月の小売業の売上高は、前年同月比9.55%減の2,426億台湾元(約7,030億円)で、9カ月連続のマイナス成長となった。1~2月累計でも前年同期比4.65%減の5,429億元と、過去最大の下落幅となった。政府の民間消費刺激策として1月18日から支給された消費券は、これまで99%が配布済みで、消費落ち込みを食い止めるまでには至らなかったようだ。24日付工商時報が伝えた。
小売業のうち百貨店、スーパーマーケット、量販店、コンビニエンスストアなどの総合小売業の1~2月の売上高は、前年比2.49%増の1,435億元で、カード破産問題が表面化した2006年同期のマイナス1.2%に次いで過去2番目に低い成長率となった。
また、卸売業と飲食業の2月売上高はそれぞれ5,873億元(前年比7.9%減)、296億元(同3.51%減)だった。1~2月累計でも卸売業が前年同期比18.57%減と低迷、飲食業は同0.5%増にとどまった。
消費券が使用された額は2月末までで総額360億元で、うち小売業が316億元、卸売業が31億元、飲食業が13億元を回収した。総合小売業が総額の66%を占める236億元を回収したことから、経済部は消費の相乗効果よりも、日常生活用品などの支払いの代替手段として広く使用されたとみている。