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中華電信、ワーナーと提携で音楽配信事業


ニュース 電子 作成日:2009年3月24日_記事番号:T00014248

中華電信、ワーナーと提携で音楽配信事業

 
 中華電信は23日、米ワーナーミュージックグループ傘下、大手レコード会社の華納国際音楽(ワーナーミュージック台湾)と提携し、インターネットを通じた音楽配信サービスを提供すると発表した。同社は先日ソニー傘下の台湾碩網網路娯楽(ソネットエンタテインメント台湾)に出資を行っており、音楽配信ではソニーとも提携を進める考えで、張暁東総経理は、「同事業の刷新を機に、これまでの単なる通信会社からICT(情報通信技術)サービスを提供する通信業者への転身を図る」と意気込みを語った。24日付工商時報などが報じた。
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違法音楽配信サイトから無料でダウンロードする人が多い台湾で、中華電信の試みは有料サービス市場を確立できるかの試金石となりそうだ(23日=中央社)
 
 今後は中華電信のモバイルインターネットサービス、「emome」を通じて携帯電話やパソコン(PC)にダウンロードして音楽を楽しめるようになる。同サービスではまず、ワーナーミュージック台湾所属の人気女性歌手、蔡依林(ジョリン・ツァイ)の新アルバム『花蝴蝶』を販売する。一般のCD販売価格と同じ380台湾元だが、オプション料金を払って「mCoolクラブ」会員になれば300元(約860円)で購入できる。

 同社では「emome」を音楽配信の主要流通路とし、デジタルテレビ放送のマルチメディア・オン・デマンド(MOD)サービス、インターネットプロバイダの「HiNET(ハイネット)」を同事業のコマーシャル媒体として活用する計画だ。なお同3サービスのユーザー数は年内に1,400万件に達すると見込んでいる。

 中華電信によると、台湾のCD、DVDなどの音楽市場規模は12年前の100億元から、2006年には15億元まで縮小したと指摘。一方、音楽配信市場は37億元まで成長しているという。