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作成日:2009年3月25日_記事番号:T00014265
クロネコ宅急便の統一速達、C2C関連業務を強化
「クロネコ宅急便」ブランドの統一速達(持ち株比率・統一企業20%、統一超商70%、ヤマト運輸10%)は、台湾最大の共同購入ウェブサイト「Ihergo」と提携し、C2C(一般消費者間の電子商取引)サービス利用者向けの業務を強化する。同社の許晋彬総経理は、C2C重視により今年は売上高を前年比1割増の40億台湾元(約115億円)を目標にすると表明した。
「Ihergo」創業者、劉謦豪氏によると、同サイトを利用した昨年の共同購入の売上高は1億4,800万元に上る。今年2月は1日平均500件以上の共同購入が行われ、昨年同月比で10倍以上増加したという。
統一速達の許総経理は、配送や集金サービスの整備こそが、インターネット取引の最後の要だと指摘した。不景気下の巣ごもり消費の成長をチャンスとみて、「Ihergo」との提携で、商品購入が2店舗以上にわたっても、8件以上の同時購入で送料を無料にするキャンペーンを行い、共同購入の顧客を市場として取り込みたい考えだ。
統一速達は現在、B2C(企業と一般消費者間の電子商取引)関連業務の比率が7割に上っている。残り3割のC2Cを、今年は3割成長させたいとしている。なお、同社は現在、小包配送ではシェア37%で業界首位だ。