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嘉新水泥、中国の安徽コンチセメントに出資


ニュース その他製造 作成日:2009年3月26日_記事番号:T00014306

嘉新水泥、中国の安徽コンチセメントに出資

 
 セメント大手の嘉新水泥(嘉新セメント)は25日の董事会で、傘下のChcホールディングスと共に計3,000万米ドルで、中国の業界最大手、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント)の株式を、市場を通じて取得することを決議した。出資目的について同社は、純粋な投資行為と説明している。同社にとって中国企業に対する初の出資となり、規模は大きくないが指標的な意味があると26日付経済日報は指摘した。

 嘉新セメントは華東に合弁工場を持っている。また、台湾水泥(台湾セメント、台泥)の香港上場子会社、台泥国際に28%出資しており、これを通じて華南の市場動向も把握してきた。今回は安徽コンチセメントへの出資により、中部や西部にまで情報網を広げる考えだ。なお、中国では内需拡大政策として、大規模なインフラ整備が進められており、セメント市場の見通しは明るいとされている。

 市場観測によると、昨年第4四半期はセメント価格の大幅下落で、嘉新セメントも単期赤字の危機にさらされた。今年は中国市場での価格上昇と出荷増によって、下半期の業績は上半期を上回る見通しだ。