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中国鋼鉄、石炭・鉄鉱石の契約価格改定要求


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2009年3月27日_記事番号:T00014333

中国鋼鉄、石炭・鉄鉱石の契約価格改定要求

 
 中国鋼鉄(CSC)は最近、新日鉄、韓国ポスコと共同で、石炭と鉄鉱石の契約済みの未輸入分について、値下げに応じないと契約破棄も辞さないとの強硬な姿勢で資源業者に圧力をかけている。27日付経済日報が伝えた。

 石炭と鉄鉱石の長期供給契約は4月から翌年3月までの単位で結ばれる。中鋼は3月までの未輸入分が鉄鉱石で300万トン、石炭で170万トンあり、最大で100億台湾元(約290億円)のコスト削減につなげたいとしている。

 背景には景気低迷で世界的に鉄鋼価格が下落しており、高値時に契約した石炭や鉄鉱石の調達コストに耐えられなくなっている事情がある。中鋼が契約破棄をちらつかせて値下げ要求を行うのはこれまでに例がない。同社調達担当者は「値下げ要求が成功する確率は半分だ。同意が得られなければ購入しないまでだ」との強硬姿勢で日韓メーカーと共同戦線を張っている。

 業界では4月以降の契約価格が石炭で50~60%、鉄鉱石で30~50%下落するとの見方が有力だ。