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作成日:2009年3月27日_記事番号:T00014338
ASUSはQ1も赤字、シティ証券見通し
花旗環球証券(シティグループ・グローバル・マーケッツ)が26日発表した最新予測によると、華碩電脳(ASUS)の第1四半期業績は、営業損失が20億~25億台湾元(約58億~73億円)で、5億~10億元の為替差益を加算しても純損失は9億3,100万元程度となり、2期連続の赤字となる見込みだ。27日付工商時報が伝えた。
ASUSは昨年第4四半期に創業以来初の単期赤字となったことを受け、今年第1四半期は組織再編など利益確保に向けた取り組みを進め、市場では損益均衡達成も期待されていた。
シティの戎宜蘋アナリストによると、在庫水位は昨年第4四半期の420億元から今年3月には200億元まで改善されたが、低価格ノートパソコン(ネットブック)「EeePC」の粗利益率が予想以下、および営業費用を抑制できないため、黒字転換はできないもようだ。
外資系証券会社によると、ASUSは在庫消化のためEeePC 1000Hの英国での価格を5%引き下げるなどしている。
戎アナリストは、コスト削減の面からみて、組織再編は理にかなっているとした上で、「ノートPC事業にリソースを集中できるかどうかが利益率向上のポイントになる」と指摘した。