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作成日：2009年3月27日_記事番号：T00014341
奇美電、「欧米からの緊急受注増加」
液晶パネル大手、奇美電子（ＣＭＯ）の陳立宜・テレビ総処長は26日、「パネル業者の緊急受注の発注元は、既に中国大陸から欧米へと移っている」と語り、欧米のテレビ市場からの受注が回復を始めたとの見方を示した。27日付経済日報が報じた。
ただ陳総処長によると、欧米からのテレビ用パネルの受注は、26インチおよび32インチの低価格の中小型テレビパネルが中心となっている。
奇美電の現在の生産能力利用率について、陳世賢同社財務処長は同日コメントを避けたが、投資信託会社では「同社の生産ラインは４月、フル稼働になる」と予測しており、受注見通しは５月までめどが立っているとの見方が業界で出ている。
また市場調査機関ディスプレイサーチは、モニター、テレビ用パネルの価格上昇に続き、ノートパソコン用も４月には上向くとの予測を示し、３大パネル製品の価格がすべて上昇に向かうことでパネルメーカーの利益も回復すると指摘した。
