ニュース 石油・化学 作成日:2009年4月1日_記事番号:T00014434
台湾中油が260億台湾元(約761億円)を投じて高雄市大林埔に設置する、日産能力8万バレルの重質流動接触分解装置(RFCC)は、今月下旬にも着工、2012年中に量産に入る見込みだ。同設備では高付加価値のガソリンやディーゼル油のほか、プロピレンを年間45万トン生産する計画で、域内の川下メーカーの供給不足解消とコスト低減が期待されている。1日付経済日報が伝えた。
プロピレンは現在、域内の年間需要が約140万トンで、台湾中油の第3・4・5ナフサ分解プラントが計約73万トンを供給しているほかは、約70万トンを輸入に頼っている。台湾中油の供給価格はスポット価格より1トン当たり200米ドル低く、同社の供給が増えることで、▽台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー)▽李長栄化学工業▽中国石油化学開発(CPDC、中石化)▽信昌化学工業▽長春人造樹脂廠(CCP)──といった川下メーカーがコスト面で恩恵を受けるとみられている。
ある石油化学メーカーによると、台湾中油は潤滑油の原料の基油(ベースオイル)工場を建設する予定だったが、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)がこれに先がけ基油工場建設に着手したことで、RFCC設置へ計画を変更したもようだ。
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