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AUO・奇美電、Q1は赤字200億元か


ニュース 電子 作成日:2009年4月3日_記事番号:T00014502

AUO・奇美電、Q1は赤字200億元か

 
 液晶パネル業界では、今年に入ってからの緊急受注増加により、今後の見通しも明るいとのニュースが相次いでいるが、依然大型パネルの大部分で価格が現金コストを下回る状況が続いていることから、第1四半期も赤字決算は避けられない見通しだ。3日付電子時報は、友達光電(AUO)と奇美電子(CMO)が同期、前期からは縮小したものの、ともに200億台湾元(約600億円)の赤字を計上したと推測している。

 域内パネル業界では、年明け以降の緊急受注効果により、第1四半期の稼働率が奇美電で50%以上、瀚宇彩晶(ハンスター)と群創光電(イノルックス・ディスプレイ)で100%近くに上昇するなど各社とも好転したという。ただ、パネル価格はモニター用と小型パネルで上昇が見られたものの、上昇幅は限定的で黒字を回復するまでには至っていないもようだ。

 第2四半期について業界では、川下での在庫補充完了、オフシーズンの到来、新たな生産ライン稼働などの懸念材料に不安の声が上がっており、業界の景気回復は下半期のハイシーズンを待たなければならないとの見方が強まっている。