ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

エイサーとASUS、超薄型ノートで火花


ニュース 電子 作成日:2009年4月6日_記事番号:T00014541

エイサーとASUS、超薄型ノートで火花

 
 宏碁(エイサー)と華碩電脳(ASUS)が第2四半期、インテルの新型省電力CULVプラットフォームを採用した超薄型ノートパソコンを発売する。低価格ノートPC(ネットブック)では、市場を開拓したASUSをエイサーが追い抜く逆転劇がみられたが、年間700万~800万台規模とみられる超薄型ノート市場でも両者による激しいシェア争いが予想される。6日付工商時報が報じた。
T000145411

 
 エイサーは8日に北京で記者会見を開き、11.6、13.3、14.1、15.6インチディスプレイの超薄型ノートPC新製品を発表する。王振堂董事長は、価格競争力に自信があると表明している。

 市場観測によると、11.6型は広達電脳(クアンタ・コンピュータ)が受注したとみられ、13.3型は英業達(インベンテック)が第3四半期に出荷予定だ。14.1および15.6型は、第2四半期の受注を緯創資通(ウィストロン)が独占しており、同期出荷台数は150万台に上ると証券会社は予測している。

 一方のASUSがCULVを搭載するのは、超薄型ノートPCのUシリーズ、UXシリーズおよび薄型ネットブック、Eee PC 1008HA「シェル」だ。UシリーズとUXシリーズの価格は500米ドル以上、Eee PC「シェル」は449~499ユーロ(約6万1,000~6万7,000円)に設定される見通しだ。

 沈振来ASUS執行長(COO)は、今年ノートPCで聯想集団(レノボ)、東芝に挑み、世界シェア4位を確保したい構えだ。ネットブックのAspire One(アスパイア・ワン)で強さを見せつけた世界シェア3位のエイサーとの競争の場が、薄型ノートPC市場に移行するというのが市場の見方だ。

ノートPCの2割が薄型へ

 ノートPC受託生産2位、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)の陳瑞聡総経理は、CULV搭載の超薄型ノートPCが今年下半期から来年にかけ、ノートPC市場の成長の原動力になると指摘した。主な理由として、CULV搭載機種は、これまでのAtom(アトム)搭載ネットブックと価格面で大きな差が出ないことに加え、ノートPCに求められているモバイル性を満たすという2点を挙げた。

 また、ハイシーズンの第4四半期には、CULV搭載機種がノートPC出荷全体の20%を占めると予想した。既存のノートPCは厚さ4センチメートル前後だが、CULV搭載機種は今後、厚さ2.5センチ以下まで薄型化するとみている。

【表】