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作成日:2009年4月7日_記事番号:T00014562
大型パネルのQ2出荷規模、2割成長=ウィッツビュー予測
大型パネルの世界市場の出荷枚数は第2四半期、前期比20.9%増の9,146万枚に上るとの予測が、台湾の市場調査会社ウィッツビュー・テクノロジーから示された。これまで3四半期連続で前期比マイナス成長だったが、第1四半期を谷底として好転するとの見方だ。なお同社では、第1四半期の大型パネル出荷枚数は前期比10.8%減の7,566万枚だったとしている。7日付工商時報が報じた。
ウィッツビューのアナリストによると、第2四半期の出荷成長の主因は、▽液晶モニター向け、在庫補充▽パソコン向け、大手ブランドのPC新製品発売計画▽液晶テレビ向け、中国政府による農村への家電普及プロジェクト「家電下郷」効果──だという。パネル価格は全体で5~8%の小幅成長とみている。中でも液晶モニター向けでは既に5月分まで受注見通しが立っているとみられ、特にアスペクト比16対9パネルが好調だ。
シティグループ・グローバル・マーケッツ(花旗環球証券)の予測によると、友達光電(AUO)と奇美電子(CMO)の第2四半期売上高は前期比30~35%の成長となり、アジア平均の成長率約20%を大きく上回る見通しだ。両社の設備稼働率は前期の50~55%から、第2四半期は70~75%まで上昇する見込みだ。損失額も第1四半期に約180億元まで縮小したが、さらに第2四半期はほぼ半減すると予測している。