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プロモスへの30億元追加融資、暗雲再び


ニュース 電子 作成日:2009年4月7日_記事番号:T00014568

プロモスへの30億元追加融資、暗雲再び

 
 財政危機に陥っている中堅DRAMメーカー、茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)に対し、取引業者が資産の仮差し押さえを申し立てるケースが相次ぎ、債権銀行による30億台湾元(約90億円)の追加融資に再び暗雲が漂い始めた。7日付経済日報が伝えた。

 プロモスは先月、債務不履行に陥った総額112億元の海外転換社債(ECB)の公開買い付けを実施し、買い付け成立条件の79%を超える社債保有者が受け入れを表明したことで、債権銀行は追加融資に前向きだった。

 しかし、同社に工業用ガスを供給している業者が総額600万~700万元の仮差し押さえ申請を提出し、債権銀行の台湾銀行が弁護士に意見を求めたところ、仮差し押さえが認められる可能性が示されたため、追加融資の行方が不透明になった。

 同社に対しては、さらに応用ソフトウエア業者も総額100万元の仮差し押さえ申請を行っている。

 現時点で仮差し押さえの申請額は小さいが、債権銀行は類似する案件が続くことを恐れており、一部金融機関は協調融資から撤退姿勢も見せているという。