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作成日:2009年4月7日_記事番号:T00014569
力晶、キングストンに20億元支援要請か
7日付経済日報が市場観測として伝えたところによると、資金繰りに苦慮するDRAMメーカー、力晶半導体(PSC)が、メモリモジュール世界最大手の米キングストン・テクノロジーに対し20億台湾元(約60億円)の資金援助を求めているようだ。力晶は6日、この件についてはノーコメントとし、DRAM価格のコスト割れには、減産体制の継続と取引先への支払条件変更で対応していると語った。
力晶は、昨年第4四半期と今年第1四半期で赤字が100億元以上に膨らむ恐れがあり、さらに6月には55億元の転換社債が償還期限を迎える。
このほか、華亜科技(イノテラ・メモリーズ)は、提携関係にあった独キマンダが今月1日から破産手続きに入ったため、キマンダの技術を利用した製品が生産できなくなることで、生産ラインの約半分が稼働を停止する恐れが出ている。イノテラ幹部は、「キマンダの破産手続きによる影響はなく、稼働率は70%を保っている」と強調した。しかし、米マイクロン・テクノロジーのロナルド・フォスター最高財務責任者(CFO)は先ごろ、「キマンダの破産でイノテラの生産量が激減する見込みで、同社をサプライヤーとするマイクロンも損失計上が予想される」と指摘している。