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スチレンモノマーの価格上昇、台化・台湾SMなどに恩恵


ニュース 石油・化学 作成日:2009年4月9日_記事番号:T00014621

スチレンモノマーの価格上昇、台化・台湾SMなどに恩恵


 中国政府が農村部への家電、自動車の普及を目指し進める「家電下郷」、「汽車下郷」といったプロジェクトが、部品原料となるスチレンモノマー(SM)価格の急上昇を促している。アジアのSM価格は昨年10月から47%値上がりし、過去半年で最高となる1トン当たり1,000米ドルとなっている。これにより台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)、台湾スチレンモノマー、国喬石油化学(グランド・パシフィック・ペトロケミカル)などの石化中間原料メーカーも恩恵を受けている。9日付経済日報が報じた。

 台化は8日、年産30万トンのSM工場1基を再稼働させたことで同社が保有するSM工場3基すべてが稼働し、年産能力が120万トンとなった。今後台湾スチレンモノマーの34万トン、国喬の33万トンを加えた、台湾におけるSMの年産能力187万トンが、今回の需要の高まりを機にフル稼働となるとみられる。

 また5、6月は、中国の上海賽科石油化工(Secco)やサウジアラビアのサビックなど大手SMメーカーが年次保守作業に入るため、アジアのSM、ポリスチレン(PS)などは今後も値上がりする可能性が高く、域内メーカーの業績好調につながるとみられる。