４月１日に就任したばかりの王志超・奇美電子（ＣＭＯ）総経理は９日、メディアのインタビューに対し、景気動向について、「最悪の時期はもう過ぎ、今後は回復の速度が速いか遅いかの違いがあるだけだ」と話し、今年同社は人員削減を行わないとの考えを示した。また今後の経営方針について「急速な成長を追い求めることをやめ、サプライチェーンとの共生を目指し経営の安定を図る」と強調した。10日付工商時報が報じた。
奇美電はこのほど組織体制の見直しを行い、今後は▽「経営センター」▽「技術研究開発（Ｒ＆Ｄ）センター」▽「財務・管理業務センター」▽「世界営業本部」──の４組織を軸として運営を行っていくことを決定した。
なお、「世界営業本部」はさらに、▽テレビ事業▽応用製品事業▽モニター事業▽ノートパソコン用パネル事業──の４事業部に分割し、各事業部の下に▽調達▽製品開発▽生産計画▽品質保証──などの機能を備えた部門を設け、市場や顧客のニーズに素早く対応できる態勢を整える。
