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永豊餘、6月にも工業用紙値上げ


ニュース その他製造 作成日:2009年4月14日_記事番号:T00014717

永豊餘、6月にも工業用紙値上げ

 
 製紙大手、永豊餘造紙の鍾弘治総経理は、市場の需要回復により工業用紙の原料となる米国からの輸入古紙価格が4月は1トン当たり130米ドルと30%以上値上がりしていることを受け、「一般に工業用紙価格は古紙価格を2~3カ月後に反映すること、および下半期がハイシーズンに当たることから早ければ6月にも値上げすることになる」との見通しを示した。14日付蘋果日報が報じた。

 鍾総経理は、工業用紙市場は価格、需要ともに今年1月が最悪だったと振り返った。2月は緊急受注が増えたハイテク業界で需要が高まり、生産ライン稼働率が60%を超え、3月には価格の下落が止まったと指摘した。現在ボール紙の価格は1トン当たり1万1,000台湾元(約3万3,000円)まで回復しているという。ただ、昨年6月の1万4,500元にはまだ届いていない。

 業界では下半期の工業用紙価格について、「上昇の余地は大きい」との見方が出ているが、同市場景気が昨年上半期水準を回復するかどうかについては「欧米市場での需要が鍵」との認識だ。