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台北市の合同結婚式、直前の式場変更に新郎新婦が怒り


ニュース 社会 作成日:2009年4月16日_記事番号:T00014760

台北市の合同結婚式、直前の式場変更に新郎新婦が怒り

 
 多くの人にとって、結婚式は一生に一度の晴れ舞台だ。台北市では来る4月19日、58組のカップルが同市主催の合同結婚式に参加し、永遠の愛を誓うことになっている。

 ところがこの合同結婚式、直前の10日になって台北市が急きょ式場の変更を発表。理由は「天候が不安定なため」だ。予定していた「台北賓館」での挙式を中止し、晴天の場合は「市民広場露天音楽台」で、雨天の場合は「市政府ビル1階の中庭」で行うという。

 当然、ほとんどのカップルはすでに招待状を発送済みで、式場変更となれば改めて親族知人に連絡しなければならず、不満と抗議の声が相次いでいる。

 今回、合同結婚式に参加するカップルの侯さんと郭さんも、すでに200通の招待状を発送していた。再印刷して再発送するのではもう間に合わない。そこで2人は仕方なく、招待客全員に電話で変更を通知した。1人で100通以上の電話を掛けた花嫁の郭さんは、過労ですい臓炎になり、3日間も入院するはめに。

 さらにきのう「天候不順」を理由にした式場変更が、実は台北賓館の使用許可を受けられなかったためだったと判明し、複数の民進党市議から「天気予報では19日は曇り。台北賓館を借りることができなかった不手際を、お天道さまに責任転嫁するとは」など批判が相次いでいる。

 台北市民政局によると、同局は3月12日、台北賓館を管轄する外交部に使用許可を申請。4月10日時点で許可取得が困難と予想したため、急きょ式場変更を決定して58組のカップルに通知した。外交部からはその後4月13日、予想通り「使用規定にそぐわないため不許可」との正式回答を受けたという。

 同局はきのう謝罪の意と、式場変更による損失については補償する方針を表明した。ただ、このアクシデントで合同結婚式への参加を取りやめたカップルはないという。