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日本囲碁界初の5冠、台湾出身・張栩名人が達成


ニュース 社会 作成日:2009年4月17日_記事番号:T00014794

日本囲碁界初の5冠、台湾出身・張栩名人が達成

 
 日本の囲碁界に進出し、これまで既に名人、天元、王座、碁聖の4タイトルを獲得していた台湾出身の張栩名人(29)は16日、愛知県蒲郡市で行われた第47期十段戦五番勝負(産経新聞社主催)第4局で、高尾紳路十段(32)を下し、通算成績を3勝1敗として勝ち越しを決め、初めて十段位を奪取した。これにより張名人は、日本囲碁界史上初となる5冠を達成した。偉業を成し遂げたことに張名人は「第一人者となることの責任を重く受け止めている」と語った。17日付中国時報が報じた。

 台北市に生まれ、6歳で囲碁を始め10歳で日本に渡った張名人は、林海峰名誉天元門下に入り、14歳で入段。2003年に初めて本因坊のタイトルを獲得し、史上最年少の23歳5カ月で九段昇段した。04年に名人となり、07年には27歳7カ月の史上最年少、入段から史上最速となる通算600勝を達成、さらに昨年は天元、王座を奪取し、20年ぶり4人目の4冠となっていた。

 04年に結婚した女流棋士の小林泉美六段との間には、まな娘、心澄ちゃん(3)をもうけた。16日の対局の朝、張名人は家を出る前に心澄ちゃんから「いい碁を打ってね」との言葉をかけられたという。