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王建民が大スランプ、スポンサーもやきもき


ニュース 社会 作成日:2009年4月20日_記事番号:T00014823

王建民が大スランプ、スポンサーもやきもき

 
 米大リーグ、ヤンキースの王建民投手は「台湾の光」だったはず…。ヤンキースの頼れる先発エースとして3年前と一昨年、連続で19勝を挙げた彼が、今季は開幕以降3戦連続で序盤でノックアウト。次戦は先発から外れる可能性も浮上するほどの大スランプに陥っている。台湾の野球人気を背負って立つ王建民の不調は、本人やファンのみならず、彼の人気を当て込んで多額の出費を行ったスポンサーやイメージキャラクターに起用している企業をもやきもきさせているようだ。

 先発第3戦となった19日(台湾時間)のインディアンス戦で王建民は、4万5,000人を超える観客が観戦する中2回に崩れ、WBC韓国代表の秋信守(チュ・シンス)に3ランを浴びるなど一挙8失点で降板。2番手となったクラゲット投手も6失点と崩れ、ヤンキースはこの回球団記録となる14失点を喫し、結局4対22でインディアンスに惨敗した。今回の敗戦で王投手の防御率は通算34.50まで落ち込んだ。

 同投手の限定ギフトカードを発行する玉山商業銀行(Eサン・コマーシャル・バンク)ではこうした事態を受けても、「『野球は9回から』というように、すぐに調子を取り戻すはず」と王建民への信頼を強調している。ただ、昨年末に多額の資金を投じて王投手を起用したCMを作成した上、限定ギフトカードはシーズン中に同投手が勝利するたびに6,666枚を発行することにしているため、今年は当然、まだ1枚も発行できていない。応援コメントにも切実さが漂う。

 王建民の不調は、テレビ中継の視聴率にも影響を及ぼしている。民間全民電視(民視)によれば、これまで王建民が登板すれば平均1.5%の視聴率があったが、今季2戦目は1%を下回った。王建民が出場する大リーグ中継は不景気にもかかわらず比較的多くのスポンサーが付いている。昨年同投手が負傷して故障者リストに入ったときは広告を降りるスポンサーが出たが、テレビ局では「今回は負けているだけで、画面には登場している」と強調。王建民の3連敗については「われわれは広告販売に当たって勝利までは保証できない」とため息だ。