馬英九政権発足後３回目となる中台公式協議の予備折衝が18日台北市で行われ、中台間の金融協力に関する覚書（ＭＯＵ）の締結を行うことなどで合意した。公式協議は25日から中国・江蘇省南京で行われる。19日付経済日報が報じた。
金融分野は、金融機関の相互設置、情報交換、情報の秘密保持および金融検査の３項目について、公式協議終了後にＭＯＵを締結する。予備折衝では、通貨決済メカニズム、在中台湾企業への融資などのテーマについても意見交換が行われ、それぞれ協議が継続されることとなった。
このほか、犯罪取り締まりと司法面の協力についても覚書を取り交わすことで合意。中台間の直航チャーター便は定期便化し、便数を週216便にすることで合意した。
注目の中台間の経済協力枠組み協議ＥＣＦＡについては今回は協議や文書の締結を行わず、第４回中台公式協議に持ち越しとすることとなった。▽航空便の以遠権▽中台間の投資保障協定▽中国人の台湾自由旅行──も同様に、今回は具体的な話し合いは行われない。
