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建設
作成日:2009年4月20日_記事番号:T00014839
幸福人寿の信義計画区D3落札、違法で処分へ
幸福人寿保険(シングフォー・ライフ)が16日、中国福建省で不動産事業を営む台湾系企業「金享建設」の代理として、信義計画区D3区画29-7号用地を28億1,800万台湾元(約83億円)で落札したことに対し、行政院金融監督管理委員会(金管会)は、不動産投資の禁止処分を受けている幸福人寿の取引は違法と判断、早ければ今週にも処分内容を決定する方針を示した。18日付経済日報が伝えた。
保険法では、保険会社の純資産がマイナスである場合、1件当たりの不動産取引額を1億元以内に制限し、違反した場合、最高450億元の罰金を科すと定めている。幸福人寿は昨年、純資産がマイナスとなっていたにもかかわらず19億元の土地購入取引を行い、金管会から取得した土地を1年以内に処分しなければ不動産投資を認めないと通告を受けていた。なお、金管会は保険法違反で幸福人寿を処分できるが、土地取引自体は民法の範囲内であるため、落札は有効となる。
金管会はまた、これが金享建設の名義を利用した迂回(うかい)取引の疑いもあるとみて両社の関係について調査を進める。幸福人寿に過去の取引や、金享建設の財務報告および資金の流れについて資料提出を求める方針だ。