市場調査機関ガートナーがまとめた第１四半期のパソコン出荷台数調査によると、宏碁（エイサー）は875万台で、前年同期比26.7％増と、全体平均のマイナス6.5％を大きく上回った。シェアは３位13％と２位のデル（13.1％）に僅差で迫り、首位のヒューレット・パッカード（ＨＰ、19.8％）との差も縮めた。18日付工商時報が伝えた。
エイサーは昨年７月に発売した低価格ノートパソコン（ネットブック）「Aspire One（アスパイア・ワン）」が第１四半期の成長をけん引した。米国市場では前年比49％増の207万台を出荷、シェアは同4.5ポイント増の13.6％に成長した。欧州市場では前年比で２割以上増加、シェアはＨＰに1.5ポイント差まで迫った。
一方、ライバルの華碩電脳（ＡＳＵＳ）は東欧諸国の信用危機を受けて、欧州全体での出荷が94万台、前期比53.3％急減し、全体平均のマイナス24.3％を大幅に下回った。欧州でのシェアも５位（4.1％）と、前期の４位（6.7％）から後退した。
ＡＳＵＳはこれについて「収益効率を上げるべく、利潤の少ない受注を見送ったため出荷量が大幅減となった」と説明した。
