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作成日:2009年4月21日_記事番号:T00014869
阿里山の訪問者数が過去最多に、中国人観光客に大人気
最近増加が著しい中国人観光客に人気の観光スポット、阿里山国家風景区(嘉義県)管理処の統計によると、桜の開花シーズンに当たる3月15日~4月15日の1カ月間の来訪者数は延べ約30万人に上り、特に3月22日は2万7,000人と、同風景区設立から約60年間の1日当たりで最多記録となった。同期間の中国大陸からの観光客数は6万9,000人余りに上った。1日当たりの最高は4月19日の4,370人で、平均2,000~3,000人にまで増えている。21日付中国時報が報じた。
阿里山観光の足として利用される阿里山森林鉄道では先月初め、線路や列車などの老巧化による安全面の不安を理由に、運転士30人中24人が退職届を提出する事態が発生した。その後点検が行われ、安全に問題なしとの保証が得られたが、同地の観光関連業者からは、旅行者の出足に影響するのではとの懸念が広がっていた。
しかしその直後、中国の温家宝首相が公の場で台湾訪問に意欲を示し、特に阿里山については「はってでも行きたい」と発言し、それ以降来訪者が急激に増えたという。
阿里山の業者からは、「いいことだ。これからも両岸(中台)のリーダーに景気振興に取り組んでもらいたい」と喜びの声が上がっている。