米保険大手ＡＩＧが財務危機に陥ったことを受け、子会社が経営分離や社名変更などで、ＡＩＧ本体と一線を画す動きが表面化する中、損保部門のＡＩＵホールディングスは23日までに、１カ月以内に独立持ち株会社を設立し、社名とロゴを変更する方針を明らかにした。台湾子会社の友邦産物保険も新持ち株会社の傘下に組み込まれる見通しだ。24日付経済日報が伝えた。
独立持ち株会社は特別目的会社という位置付けで、経営の独立性を確保し、ＡＩＧの財務危機による影響から脱却する狙いがある。
ＡＩＧの台湾子会社は、▽南山人寿保険、友邦産物保険▽友邦投信▽友邦証券▽友邦クレジットカード▽美国人寿保険（アリコ）──がある。このうち、美国人寿は事業をグループ内の香港ＡＩＡに譲渡し、社名を友邦人寿に変更する計画だ。友邦証券については、香港の東亜銀行が買収意向を示しており、経済部投資審議委員会での審査段階にある。他の子会社については、売却も検討されている。
