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自動車・二輪車
作成日:2009年4月24日_記事番号:T00014965
自動車用LEDの朋程科技、日産のサプライチェーン参入か
24日付工商時報によると、自動車用発光ダイオード(LED)メーカーの朋程科技(アクトロン・テクノロジー)が、日産自動車のサプライチェーン参入に成功したもようだ。日系自動車メーカーはこれまで部品調達に関して閉鎖的な戦略を採ってきたが、日産はフランス人のカルロス・ゴーン氏の最高経営責任者(CEO)就任後、新規サプライヤーの導入を進めており、主に欧米自動車メーカーに製品を供給している朋程もフランスの流通業者を通じて日産からの受注獲得に成功したとみられる。
世界金融危機によるダメージを受けて今年第1四半期、米国のビッグスリー(自動車3大メーカー)に破産の危機が浮上し、市場では朋程も影響を受けるとの見方が出ていた。
しかし現在、需要に回復が見られ、さらに中国で農村への乗用車普及を目指し補助金を支給する「汽車下郷」プロジェクトが始まったことにより、部品メーカーには業績の回復が明らかに見られるという。
朋程の盧明光董事長によると、3月の同社売上高は1億3,000万台湾元(約3億8,000万円)で、前月比50.3%と大幅に増加しており、第2四半期も4月は横ばい、5月は既に1億1,000元分を受注していることから、さらに成長が見込めるという。