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TSMCに緊急受注増、山寨機ネットブック需要で


ニュース 電子 作成日:2009年4月24日_記事番号:T00014968

TSMCに緊急受注増、山寨機ネットブック需要で

 
 中国で、山寨機(さんさいき)と呼ばれるノーブランド製品市場が拡大し、低価格パソコン(ネットブック)の需要が急増する中、インテルや威盛電子(VIAテクノロジーズ)のプロセッサやチップセット、瑞昱半導体(リアルテック・セミコンダクター)の通信用チップなどが供給不足に陥っている。これを受けて台湾積体電路製造(TSMC)は緊急受注が増加し、第2四半期の平均稼働率が7割を突破する見通しだ。24日付工商時報が伝えた。

 集邦科技(DRAMエクスチェンジ)によると、中国でのネットブックの出荷台数は、部品不足により受注の50~70%にとどまっている。特にプロセッサや発光ダイオード(LED)バックライトモジュール用チップセット、通信用チップは6月下旬まで供給不足が続くもようだ。

 中国の山寨ネットブック市場の供給不足は、家電普及プロジェクトの「家電下郷」を追い風に需要が伸びたこと、および山寨携帯電話メーカーとのサプライチェーン統合が進んだことで、海外への輸出が伸びたことに要因があるもようだ。山寨ネットブックは山寨携帯の流通経路を活かし、インドやフィリピン、タイなどにネットブック販売網を広げ、既に輸出が全体の3割に達したという。