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AUO、Q1赤字が前期比24%減【表】


ニュース 電子 作成日:2009年4月24日_記事番号:T00014971

AUO、Q1赤字が前期比24%減【表】

 
 液晶パネル最大手の友達光電(AUO)は23日、第1四半期の赤字額は前期比24%減の202億1,600万台湾元(約587億円)で、2期連続の赤字ながら、中国の「家電下郷」プロジェクトによる需要増や、製品構成の見直しなどにより前期から改善したと発表した。今期中に稼働率を第1四半期の65%から100%近くまで向上させ、損益均衡を達成したい考えだ。24日付工商時報が伝えた。
 
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 第1四半期の連結売上高は、前年同期比62.9%減、前期比15.1%減の507億4,100万元だった。

 パネル業界は景気の急速な冷え込みにより、昨年第4四半期に巨額の赤字を計上し、その後も欧米での需要回復が見られないことから、損失の拡大が懸念されていた。しかし、今年1月に中国の大手テレビメーカーとパネル供給契約を締結するなど、中国の需要に支えられ苦境を切り抜けた。また、第1四半期は末端市場の需要が予想を上回り、稼働率も当初予測の50%を上回る65%となった。

 同社は第2四半期の見通しについて、パネル価格は全体で5~10%上昇、一部製品では10%以上上昇するとみている。ただ、陳来助総経理は、今後も受注に応じての生産を維持して在庫を増やさない方針を示し、さらに、発光ダイオード(LED)バックライトモジュール搭載パネルなどエコ製品の開発強化や、中部科学工業園区(中科)の第8.5世代工場での量産開始を第2四半期末に前倒しする考えも明らかにした。