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サムスンのDDR3価格引き下げ、台湾メーカーに脅威


ニュース 電子 作成日:2009年4月28日_記事番号:T00015026

サムスンのDDR3価格引き下げ、台湾メーカーに脅威

 
 DRAMの次世代規格DDR3メモリーの2ギガバイト(GB)製品と、現在主流のDDR2モジュールの価格差が約1米ドルまで接近していることを受け、サムスン電子は、大手パソコン顧客に新機種へのDDR3プラットフォーム導入を促すためDDR2と同価格で提供する戦略に出ている。業者によると、サムスンはこの戦略によって他のメーカーのDDR3参入への意欲を削ぎ、同製品市場での今後の優位獲得を狙う考えだ。これにより製品の世代交代に遅れをとる台湾メーカーは、サムスンにますますその差を広げられる恐れが出ている。28日付電子時報が報じた。

 エルピーダメモリ、韓ハイニックス、米マイクロン・テクノロジーなどは、生産効率が悪く、パッケージング・テスティング(封止・検査)コストが高いDDR3の生産に二の足を踏んでいるという。

 ただ、DDR3の市場規模拡大後に向けて準備を進めているこれら3社に比べ、台湾メーカーは南亜科技、華亜科技(イノテラ・メモリーズ)が量産を始めているのみで、その他メーカーは転換が進んでおらず、将来の競争力に大きな不安が生じている。