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09年半導体市場、縮小幅2割に上方修正=TSMC


ニュース 電子 作成日:2009年4月29日_記事番号:T00015061

09年半導体市場、縮小幅2割に上方修正=TSMC

 
 台湾積体電路製造(TSMC)の曽繁城副董事長は28日、今年の世界の半導体産業について「20%縮小する」という見方を表明した。同社の蔡力行総執行長(CEO)が年初に「30%縮小」という見通しを示していたため、10%の上方修正を行った形だ。29日付経済日報が報じた。

 曽副董事長は上方修正の理由として「大陸(中国)の内需と山寨機(さんさいき、ノーブランド製品)が成長をけん引する」と説明した。例として農村への家電普及を図る「家電下郷」で、聯発科技(メディアテック)が携帯電話チップ、友達光電(AUO)が液晶パネルを供給、宏碁(エイサー)もパソコン供給ブランドの指定を獲得したことを挙げた。

 また山寨機について欧米ではコピー製品だとして正当性が疑問視されているが、曽副董事長は「需要はある」とみており、「今後はインドでも生産される」と予想している。

 一方、TSMCの最新の年次報告書によると、同社は、今年の世界半導体産業の生産額は25~29%減少、ファウンドリーの生産能力の年成長率は、2006~08年平均の12%から約5%まで落ち込むと予想している。