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マクドナルドの廃油不法投棄、環保局は知らん顔


ニュース 社会 作成日:2009年4月30日_記事番号:T00015068

マクドナルドの廃油不法投棄、環保局は知らん顔

 
 屏東県屏東市在住の徐さんは、早朝4時ごろ、マクドナルド屏東自由店(屏東市自由路)のスタッフが、使用済みの食用油(廃油)をこっそり排水溝に流して処理しているのを目撃した。制止しようとしたところ、スタッフは「用があるなら店長に聞け」と怒鳴ったという。

 徐さんはこの廃油不法投棄の件を屏東県政府環境保護局(環保局)に通報した。これを受け、環保局稽査科(検査科)の職員は28日午後11時ごろに同店に赴いたが、何も調べようとせず、なんと検査記録表に「4月29日午前4時15分」「業者は規定通り廃油を回収」と記入して立ち去った。

 同じく徐さんから情報を得ていた台湾メディア、蘋果日報の記者は、同日午前4時2分、同店のスタッフがドラム缶3杯分の黄色い液体を車道の排水溝に流す様子を目撃。排水溝の蓋(ふた)に、でんぷん質のかすが付着していたことから、廃棄された液体は使用済みの食用油だと思われる。その後同店スタッフは4時33分に再び現れ、排水溝のふたをきれいに洗い流したという。

 蘋果日報の記者が、環保局稽査科に廃油不法投棄を撮った証拠写真があると通報したところ、余東壁・稽査科長は「調査しても廃油がどこから出たのか判断するのは困難だ」と答え、調査を拒否した。

 一方、マクドナルドの潘瑞蓮・広報部襄理は「絶対にあり得ない」とコメント。同社では各店舗の廃油処理は合法業者に委託しており、屏東自由店は床掃除に使った汚水を捨てていたと説明した。ただ、汚水をこのように処理するのも問題で、スタッフの教育を強化する方針とのことだった。

 もしマクドナルドが廃油を不法投棄していた場合は、6,000~3万台湾元(約1万7,600~8万8,000円)の罰金が科せられるというが、一体いつから始まった行為なのかは知る由もない。この件を知った屏東県環保局の林雅文局長は、「わが局の職員は再教育の必要がある」と激怒しているとか。怒りたいのはこんな公僕に血税を払っている市民のほうかもしれない。