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内湖線の車両狭過ぎ、痴漢・すりの温床に?


ニュース 社会 作成日:2009年5月5日_記事番号:T00015129

内湖線の車両狭過ぎ、痴漢・すりの温床に?

 
 6月に開通が迫った台北市の都市交通システム(MRT)内湖線(内湖展覧館~中山国中)は、車両が小さく中が狭過ぎるのではないかとの懸念を呼んでいるが、4日、市議会の李彦秀議員(国民党)らが実地にその狭さを体験し、市捷運工程局に改善を呼び掛けた。

 内湖線は中山国中駅で木柵線と接続するが、車両内部の幅は209センチと、木柵線の224~227センチより一回り小さい。向かい合ったシートの間の幅は87.4センチで、李市議がベビーカーを押して通る実験をしたところ、座っている人が足を折り曲げてシートの上に上げてようやくスムーズに通れるくらいで、かなり厳しいことが分かった。2人の人が胸を向かい合わせてすれ違うには最低60センチが必要とされており、なかなかの息苦しさだ。

 また、ドアとドアが向かい合った空間は大人7人が立てばいっぱいになってしまう。李市議によると、ラッシュ時には1人が立てる空間はわずか38×38センチとなり、身動きがとれなくなるため、女性や妊婦、身体障害者にとっては大きな試練だという。

 痴漢やすりなどの問題の発生も、当然予想される。MRT警察隊が受理した車内での痴漢・すりの事件は、2008年は189件と前年の96件から倍増した一方、検挙率は21%にとどまっている。MRT警察隊の人員は150人で、内湖線開通を迎えても増員は6人にとどまり、負担はさらに重くなる。このため李市議らは、女性・児童用車両の設置など、発生が予想される問題に対応し、リスクをできる限り低減するよう市当局に呼び掛けている。

 さまざまな批判の声の対し、市当局は各列車の2両目と4両目でシート1セットを取り外すなど対策に当たる構えだ。既に車両の設計変更は困難な以上、最短72秒間隔など運行本数を増やすことで輸送需要に対応したいとしている。