コーセーの台湾法人、台湾高絲は５日、スキンケア化粧品の代表ブランド「雪肌精」の新シリーズ「雪肌精シュープレム」を発表した。雪肌精は同社売り上げの約３割を占める看板ブランド。６月１日発売で、中川悟同社董事長兼総経理は「既存シリーズとともに育成していきたい」との抱負を語った。
人気モデルの隋棠とともに、雪肌精シュープレムをアピールする中川董事長（左）
雪肌精シュープレムは、保湿効果を高めたのが特徴だ。現代特有の環境ストレスによる肌の代謝低下に対し、肌の地力を高める４種類の和漢植物成分を配合したほか、リラックス効果のある香りを採用した。中川董事長によると、台湾では日本と同様、保湿や美白効果の高い商品が売れる傾向にある。
販売商品はクレンジング、洗顔料、化粧水、乳液、クリームの５種10品。パッケージカラーを青から白に変更するなどデザインも一新した。販売価格は既存シリーズより約１割引き上げ、その分増量した。全体で既存シリーズ比10％の売上増が目標で、売れ筋の化粧水の売り上げは20％増を目指す。６～８月にかけて、テレビＣＭやキャンペーンなどの販促活動を実施する。
コーセーは台湾で雪肌精のほか、コスメデコルテ、ジルスチュワートなど５ブランドを展開している。百貨店を販路とした高級化粧品市場でシェア６％を占める。
雪肌精シュープレムは昨年末に日本で発売し、これまで前年比で113％増と売れ行きは好調だ。既存の雪肌精シリーズは、海外14カ国で販売し、化粧水の累計販売数は4,000万本に達している。
