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旅行業界に新型インフルの打撃、「寒い夏」に強い懸念


ニュース 商業・サービス 作成日:2009年5月12日_記事番号:T00015279

旅行業界に新型インフルの打撃、「寒い夏」に強い懸念

 
 新型インフルエンザ(H1N1)感染が世界的な広がりを見せる中、台湾では依然感染者が出ていないものの、海外旅行ツアーのキャンセルは過去2週間で2割に達し、電話によるツアー参加申込数も50%の落ち込みを見せている。中華民国旅遊資訊協会の鄭有利理事長は、「感染を恐れて夏休みの旅行が減れば、6月の業績は悲惨なことになる」との懸念を示した。12日付中国時報が報じた。

 6月出発の航空機チケットは例年値上がりを見せるが、今年は逆に値下がりしている。東南旅行社の6月の欧州ツアーは同月としては過去最低の3万9,999台湾元(約11万8,000円)が出現しており、中華航空(チャイナエアライン)が旅行業者に販売する欧州向け団体ツアー用チケットも6,000元まで下落している。また例年5月は短期留学申し込みのハイシーズンに当たるが、今年は低調だ。

 昨年からの不況で打撃を受けてきた業界は、「1年で最も重要な夏休みシーズンがインフルエンザで冷え込む恐れがある」と危機感を強めている。一部には従業員の減給を検討している業者もあるという。